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ゲンガー夢

第16章 異なる世界で(ユナイト編2)


これからどうすべきだろう。
正直、筆談さえできるならレンティルに
戻ってしまえば関わる人間なんて
ほとんど博士しかいない。
さして困りはしない気もする。

人が多いと困るのは、
私も明瞭には人語を話せていない事だ。
耳に入る声がないと人語を成すのは
意外と難しいらしい。
とすると私に問題があるとすれば
聴覚に異常が出ているのだろうか……。

博士は興奮した様子で何かを捲し立て
どこかへ連絡し始めた。
腐っても研究者だ、しかもポケモン絡み
となれば博士が解決してくれるのでは。
1人で研究所に住み着くような男である。
その執念は凄まじいだろう。

ある意味でその執着の対象に
自分が入ってしまうという意味では
少し恐ろしいような気もしないではない。

"リン博士に連絡した、
こちらの研究施設を借りて検査しよう"

行動力の塊か、と引く。
そしてそれに瞬時に許可をだせる
リン博士の権力と独断ぶりも恐ろしい。
研究者ってのはみんなこうなのだろうか。
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