第15章 スポーツの秋(ユナイト編1)
「……?レナお前……?」
「とりあえず俺、アニキ呼んでくる!
プクリン頼んだぞー!」
「ウワッ、普通に走ってよ!」
バチッと静電気のような痛みがし、
ゼラオラはバチバチと弾けながら
凄まじいスピードで街中に消えた。
ゲンガーが訝しげな顔をし、
「レナ、どっか痛むのか?」
「え、あ……いや……大丈夫かも」
「ハア!?何を、いやまて、ん!?
俺が何言ってるのか分かるのか!?」
ゲンガーに肩を掴み揺らされ、
あわてて首を縦にブンブンと振る。
何があったか分からないものの
突然私はポケモン語が
分かるようになってしまったらしい。
プクリンも嘘でしょ!?と
物珍しそうに私を眺めた。
丸メガネに毛糸の帽子、
さながら美大生風といった感じ。
「えっと……本当に分かるの?
なんでさっきココに入ってきたか分かる?
ゼラオラのユナイト技で感電したのよ」