第15章 スポーツの秋(ユナイト編1)
「イルミナオーブみたいですね」
「確かに……しかしアレは僕が生成していて
自然界には存在しない結晶なんだよ。
イルミナフォースはエネルギー系でも
不安定で結合しづらいんだ」
「イルミナフォースよりエオスエナジーは
エネルギー化しやすいと言えますね」
メタングが近づくとエナジーの結晶は
まるで蜜が吸われるように萎んで消えた。
メタングが宙に浮くリングにエナジーを
一ヶ所に集めて押し込むと眩く輝く。
「……進化した!」
「メガ進化をご存知ですか?
エナジーでは特殊な形態にはなりませんが
ポケモンの強制的な進化を発生させます。
ですからエナジーは消費される"経験値"
のようなものだと言えるかもしれませんね。
ありがとうメタグロス」
経験なのに永続的に蓄積されないというのは
不思議な感覚だ。しかし言われてみれば
ポケモンが他ポケモンを倒して進化する
という仕組みはエネルギー交換が
関係していると言われれば納得もする。