第15章 スポーツの秋(ユナイト編1)
「えっ、研究者がスポーツを仕事にしてる
って事ですか……!?」
「まあ、一部だね。
それだと仕事にならないから競技にして
選手を雇ってるとも言えるのかな
……あ!あれがエントリー湾かな!?」
博士の言う島はスタジアム5つ分くらいの
サイズがあり、研究施設が立ち並んでいた。
港につくと船から沢山の人間が降りる。
普通なら小さな島に来るような人数では
ないが、それだけ栄えているのだろう。
トレーナーやスポーツ観戦の観光客たち、
しかし明らかに手持ちの荷物もなく
選手らしき格好をした郡がある。
「皆様!受付はコチラになります!
最後尾は右手に進んで頂きまして……」
「選手の方はトレーナーIDの分かる物を
用意してお待ちください!」
活気の中、容赦ない日光が私達を照らす。
秋とは思えない、まるで南国だ。
列のあまりの長さに座って休憩しだす者、
痺れを切らしたトレーナーが浜に
降りようとし職員に止められていた。
「あっ、ようこそお越し下さいました!
レンティル自然科学研究所の方々ですよね?
話は伺ってますよ」
「おや?どうもご丁寧に。
はい、僕が責任者のカガミです」