• テキストサイズ

【ヒロアカ】白い天使が救われたのは【死柄木弔】

第4章 #03 掠れた夢






弔さんは、徐にテレビをつけた。

ニュース番組だった。

さまざまなニュースが取り立たされている中、雄英高校のインタビューが映った。

といっても、マスコミが一方的に雄英生徒にカメラを向け、無理矢理オールマイトの情報を聞き出そうとしているようだった。




『乗り込むつもりですか?』



弔さんは何も言わなかった。

黒霧さんも、その霧をゆらゆらと揺らしているだけだった。




『…オールマイトが雄英にいる。恐らくセキュリティは万全のはずですが、それさえ乗り込めばーーーーオールマイト、平和の象徴を " 消して " しまえば、雄英に…世間に揺らぎが生じる……とかですか? 』

「さすがだね、天羽 イヴ。だいたい、そんな感じじゃないかな」

『先生』



テレビの画面が真っ暗に代わり、先生の声が聞こえた。

わたしも弔さんを真似して、先生と呼ばせてもらっている。



「といっても、オールマイトを殺すには少し準備が必要だね。弔、雄英はどうだったかい?」

『え、弔さん雄英行ってたんですか?』

「……校門に野次馬が群がっていた。恐らく雄英自体は " 普通 " に入れない。ご丁寧に、雄英関係者じゃないと門すら開かん」



ちらり、と視線をわたしに向けてきた。



「そこで、君の初仕事だよ。天羽 イヴ」



.
/ 85ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp