• テキストサイズ

【ヒロアカ】白い天使が救われたのは【死柄木弔】

第3章 #02 ようこそ






おぼつかない足を動かし、歩いた先には薄暗いカウンターがあった。

どうやらここは隠れ家的なバーらしい。

薄暗いカウンターとは対照的に、テレビの灯りだけが不気味に光り輝いている。

わたしは立っているのもやっとの状態なので、黒霧さんの案内のもと、カウンターの席へ座らせてもらった。




「やあ。目が覚めたのかい。」




SOUND ONLYと書かれたテレビからは、あのときに助けてくれた男性の声が聞こえた。



『あの、』

「言いたいことはたくさんあるだろうね。なぜここにいるのか?なんで助けたのか?今自分はどこにいるのか?…知りたいことばかりだろう。」



まるでわたしの心の中を見透かしているような言葉ばかり。

その声はにやついた声色をしながら、話を続けている。




「うむ……まずは君がどの程度 " 完成 " したのか見てみたいものだが、今知りたいのはこれだろうな。弔。」

「……ああ」




弔さんはテレビの近くへと近づき、操作をし始めた。

SOUND ONLYという言葉は消え、普通に番組が流れ始めた。


弔さんが見せてくれたのは、ひとつのニュースだった。




.
/ 85ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp