第2章 #01 憧れた雄英
次の日、わたしはかっちゃんが敵に襲われたのだと知った。
そのかっちゃんを助けたのが、出久とオールマイトなんだと言うことも知った。
昨日はニュースを全く見ていなかったから仕方ないけど、クラス中はその話題で持ちきりだ。
『かっちゃん、大丈夫だったの?』
「ああ!?大丈夫に決まってんだろ。デクが来る前に逃げ出そうと考えてたんだよ、それなのにアイツが…」
『怪我とかしてない?』
「するわけねえだろ!」
バチバチと火花を散らしながら怒っている。
当の本人の出久は、なんだか晴れやかな顔をしている。
『出久はオールマイトとどうだったの?仲良くなった?』
「へ!?あ、う、うん!いろんな話が出来たよ!?」
『なんで疑問系なの』
かっちゃんは元気そうだし、出久もオールマイトと仲良くなれたみたいでよかった。
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それからというもの、わたしたちは受験に向けて勉強に勤しんだ。
ヘドロ事件がきっかけかどうか分からないけど、出久がどんどん学力をあげてきている気がした。
どことなく、筋力もついてきたようなーー?
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