第9章 さしすと恋愛相関図。
.
「…………恋愛がしたい」
「おーどうした、現実トーヒ?」
「現実逃避もしたくなるよ」
こんな毎日毎日、呪霊を見て退治して
顔面偏差値の高い同級生3人に囲まれたら
現実を捨てて違う世界に逃げたくなる物だ。
硝子がタバコを蒸しながら私を見る。
ニヤニヤと笑いながら、また煙を吐く。
「そしたら私もしたいねー、恋愛」
「硝子が言うのは意外過ぎる」
「そうかな?まー興味は無いな」
「どっちだよ」
飄々と掴みどころのない話し方。
慣れたが、最初はやっぱり素気なく感じて苦手だった。
今では唯一無二の親友だ、不思議なもんだ。
.