第6章 私はマリオネット。
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「雪奈ちゃん、あの補助監督員との
距離が近い気がするんだけど気のせいかな」
いつもそう言う。
憂太はいつになったら私の行動を
縛らなくなるのだろうか。
「憂太、雪奈の事信用してねえの?
私がお前の彼女だったらとっくに別れてる」
「ははは…真希さんはいつも厳しいね」
「でも実際そうだぞ。
雪奈が憂太の事好きなんて側から
見ても分かるのに縛るのもどうかと思う」
「しゃけ」
皆、どんどん言ってください。
このままじゃ監禁されかねない。
「皆厳しいな…やっぱり僕、少しだけ
ヤキモチ妬いちゃうから…」
「……少し?だいぶだろ」
真希がここぞとばかりにズケズケと
憂太にダメージを与えている。
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