第4章 私がいるでしょう。
.
「いつも貴女から来るのに、こちらから
行くと随分控えめですね」
「まさか、七海に思われていたとは…」
「思ってなければさっさと貴方の申し出は
断っていますよ、言われたくて何も
応えなかった私も悪いですが」
「す、っすき〜………」
「知ってます、安比、帰りますよ」
「待って!準備する!」
結果、五条さんの誘いも断れたし
七海ともいい感じになれたし良かった。
灰原曰く、私がいないところでは
良く私の事を話してくれてたみたいで
なんだかくすぐったかった。
五条さんは暫く元気が戻らなかった様で
硝子さんにはウザがられて、夏油さんには
あの日聞いた清々しい笑い声をかけられてたみたい。
end