第3章 犬、時々虎。
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「安比〜、今日ヒマ?」
「うん、ヒマだよ。何かあった?」
「いやさ、良かったら映画付き合ってくんない?
修行の一環で映画鑑賞してたらさ
スクリーンで見たくなったの!」
「あ、いいね。私も映画久々に観たいな」
「やった!
そしたらさ、授業終わったら行こうよ」
「わかった、楽しみー!」
「俺も〜!」
なんて会話を虎杖としてたからか、休憩時間に
野薔薇からの質問責めが凄い。
ココ、トイレなんですけど…
「雪奈!絶対虎杖、アンタに気ィあるよ!
じゃなきゃいつもなら4人でどっか行こうって
言ってくるもの!告白よ!絶対告白だわ!」
「野薔薇、本当にうるさい…
ここトイレだし、響くよ?」
「何、虎杖、雪奈の事好きなのか?
響いてはいないけど、野薔薇うるせえぞ」
聞き慣れた声の先には真希さん。
絶対話がこじれる。主に野薔薇のせいで。
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