第2章 最強なんて要らない。
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( 最初だけ )いつもと少し違ったので
なんだか心が満たされた感じがする。
凄く、良い夢が見れそう。
「え、雪奈。まだ寝ないよ」
「………え?」
「言ったじゃん、朝までって」
「……冗談、だよ、ね?」
「冗談なわけないじゃん♡」
にへら、と得意げな顔を見せた。
いつもなら、カッコいいと思える筈なのに。
私の顔はきっと青ざめているだろうな。
「僕がたった1回で満足出来ると思う?
だって僕、戦うのも、コッチも、最強だから♡」
「ゆっ、許して…」
「許すも何も、お楽しみはこれからだよね♡
嫌って程愛してあげるからね♡」
何がコッチも最強、だよ。
最強なのは戦いだけにしてよ。
あんなに悩んでたのがバカバカしいくらい、
言われた通り嫌って程愛されて。
悟に解放された時にはもう朝日が上がっていた。
end