第10章 悟と恋愛相関図。
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「じゃーさ、公平にじゃんけんで決めようぜ」
「私の恋人じゃんけんで決まっちゃうの?」
「お前だって決まらんねえんだろ?そしたらじゃんけんだろ」
全くもってその通りなのだが、納得は出来ない。
何しろさっきの今でこの中の1人が私の恋人です、なんて凄いぶっ飛んだ話である。
「悟、硝子、残念だけど手加減しないよ」
「じゃんけんに手加減もクソもないだろ」
「早くやろーぜ!せーの!じゃーん、けーん!」
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「………今日、どっか行かねえ?」
後日授業が終わって、じゃんけんに勝利した悟に話しかけられた。
なんだか思ってた態度よりも随分うぶなもので、こっちも恥ずかしくなった。
「え、っと……あ、悟甘いの好きじゃん?
最近スイパラ新しくできたので知ってる?」
「マジで?じゃーそこ」
硝子と傑の視線が鋭くて余計恥ずかしい。
そして何かを思ったらしい傑が私たちの所に来た。
「手は繋がないのかい?」
あまりに突然なもので、吹き出しそうになった。
私と、悟が、手を、繋ぐ!?
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