第2章 ささやかな願い(PandoraHearts/エリオット)
「レイラ……?」
「んー?」
「もしかしてあれ、レイラがやったの……?」
恐る恐る尋ねるに、レイラは「さてね☆」とウィンクと共にそれだけ言った。
「ミス.レイラの考えはそれだったんだね。」
「たく…職権乱用だろ……」
「とか言ってーほんとは嬉しいくせに。」
それが結構図星だったようで、エリオットは顔を赤くしながらも従者を睨む。
それに対し、楽しそうに笑いながら、「ごめんごめん」と謝る気なさげに言うリーオ。
すると彼らを見て、がくすっと笑った。
「……何だよ?」
不機嫌そうにエリオットがそう尋ねると、
「いいえ。私はこのままでいいって思っただけ。」
結婚なんてまだ早いわ。
そう笑う。
その笑顔にエリオットは軽くストライクしたようだった。
「そうよ!貴女の相手はあたしが見極めたげる!てかあたしが認めた相手じゃなきゃは渡さないし?☆」
さっきからずいぶん身勝手なことを宣っているがそれがレイラ。
は困った顔をしながらもそんな友達を楽しそうに見つめていた。
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