第6章 貞操の危機
使用人が退室してから、冨岡が華恋に紅茶を吐き出せと促すが、予想は的中し、彼女は深い眠りに落ちていく。
「華恋!!」
くそっ、俺の方も視界が歪んできた。
錆兎が近くにいれば、状況は変わるのに……
片膝を着くも、何とか堪えていると、様子を見に来た使用人が笑う。
「ゆっくりお休み下さいね…?」
全て仕組まれているー…
冨岡は倒れながらも、華恋の裾を掴む。
離す訳にはいかない。
「いじらしい姉妹愛ですわね」
「うひょー、今日はまた別嬪だなぁ…」
平助が下卑た笑みを浮かべる。
「だめ……妹には触れさせないわ…」
「頑固な姉ちゃんだなァ?」
「俺が躾てやるよ……」