第1章 イマイズミカレシ①(三度目のデート)

俺といちごとの出会いは小野田と初めて勝負したあの日だ



なぜか大勢集まった観客の中の一人にいちごはいた



女は嫌いではなかった
もちろん、恋とかにも興味はあった
ただ、うるさい奴が嫌いだった



『今泉くん！かっこよかったね！』



『今泉くんこっち見てー！』



全く…どいつもこいつもギャーギャー騒ぎやがって



そんな奴等に紛れていつもモジモジと俺を見つめていたのがいちごだ