第1章 イマイズミカレシ①(三度目のデート)
今泉「…今日は一段と日差しが強いな」
季節は夏
とある目的を果たすために走らせたスコットに乗る俺は
じんわりと滲む額の汗を手で拭いながらそう思った
今泉「暑い…」
まるでインターハイの時の様な灼熱地獄
おまけに私用のためにいつものジャージではなく私服を着ている
いつもよりペダルを踏む足がなかなか進まない
しかし、俺はペダルを止めることなく走り続けた
先程から言っている目的、だの私用、だの言ってるのは言うまでもない
いちご「俊輔ー!」
俺の彼女、いちごとの三度目のデートだ