• テキストサイズ

紅玉の瞳

第1章 満月


頭に手を置きよしよしと撫でた

「皿くらい気にするな」

不死川の優しい顔にほのかは一瞬胸が鳴った気がした

「あ、あの弁償しますから!」
「いいって!」
「そんな..!」

不死川は割れた皿を集め片付けた

「洗い物させてる時に変なこと聞いた俺も悪かったしよ」
「ごめんなさい...」

眉を下げ申し訳なさそうにする
はぁと不死川はため息を吐いた

「じゃ、今度一緒に代わりの皿探しに行くか?」

その提案にほのかはパァっと顔を明るくさせた

「はい!」

笑顔になるほのかに不死川もつい笑みが溢れる

「おまえそろそろ帰らねぇと暗くなるぞ」

外を見て不死川は言った
ほのかも顔を上げて外を見る

「あ、本当だ」

ほのかは立ち上がり不死川に再度お辞儀をした

「今日はお忙しい中私の我儘にお付き合いいただいたうえに、ご馳走になって...しかもお皿まで割ってしまってすいませんでした」
「あーあー、気にするな」

長々とお礼を言うほのかに静止を求める

「今度ちゃんと代わりのお皿弁償しますので!」
「あぁ、今度な」

ほのかはそう言って屋敷を出て行った

その後ろ姿が見えなくなるまで不死川は見送った

彼女との約束が出来、心なしか楽しみになっている不死川

屋敷に戻る足取りが軽く感じた



煉獄邸に戻ると杏寿郎が出迎えてくれる

「不死川との稽古はどうだった」
「うん!とてもいい稽古だったよ!」

嬉しそうに言うほのかを不思議に思う

「なにやら嬉しそうだな」
「うん!今度一緒にお皿を探しに行く約束をしたの!」
「皿?」

不死川邸であった事を説明したほのか

「そうだったのか!それでも不死川と出かける約束なんて...」

よくあの不死川が一緒に買い物に行く約束をしたものだと杏寿郎は首を傾げた

「どうしたの?」
「いや、なんでもない」

いつもの笑顔を見せる杏寿郎

「夕飯ができてる。食べようか」
「うん!」

二人は並んで部屋に入って行った

/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp