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紅玉の瞳

第1章 満月


約束はしたものの明確な日取りを決めておらずどうしようか悩んでいたほのか

杏寿郎との打ち込み稽古をしていても頭にはそればかり

「ほのかどうした!集中できてないように見えるぞ」
「ごめんなさい」

遂には杏寿郎に叱られてしまう
こんなことではダメだと自身の両頬を叩いた

気合を入れ直し稽古を継続した

煉獄邸に響く竹刀のぶつかり合う音
それは屋敷の外にも聞こえていた

屋敷前で足を止める人影

不死川は邪魔をしたかと立ち去ろうと一歩戻ろうとした時

「お?不死川じゃないか!」

杏寿郎が屋敷も門から顔を出した

げっ

不死川はそんな表情を浮かべ杏寿郎の顔を見る

「どうしたのだ?」
「いや、あいついるか?」
「あいつ...とは、ほのかのことか?」

少し考えてほのかの名を出すと不死川はこくんと頷いた

「おーい!ほのか!不死川が用があるそうだ」
「はーい!」

ほのかは呼ばれて走って門までやってくる

「不死川さん!わざわざ来ていただいたんですか?」
「あぁ...だが、都合が悪そうだな」

稽古服を身に纏い汗を流すほのかを見て不死川は言った

「少し待っていただければ準備してきますので...不死川さんこそ時間は大丈夫です?」
「俺はいいが...」

ちらりと杏寿郎の顔を見た
杏寿郎はそれに気づく

「ほのか!汗を流して着替えてきたらいい!」
「そうするわ」

杏寿郎の気遣いにほのかは急いで屋敷に入って行った

残された男二人

「...約束とやらか?」
「知ってんのかぃ」

不死川はぽりぽりと頭を掻いた

「ほのかが嬉しそうに話していた」

笑ってはいるが、どこか面白くない表情をする

「すぐ帰ってくるからよ。安心しな」

そんな杏寿郎に不死川が言った

「随分と不死川に懐いてるようだ」
「面白くねぇか?」

杏寿郎は少し考える

「そうだな。俺以外の男と出かけるのは面白くないな!」
「正直だなぁ」


ー煉獄はあいつを好いているー


不死川は悟った





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