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紅玉の瞳

第1章 満月


「おら、どこからでもこいよ」

不死川は竹刀を構えほのかにかかってこいと指を曲げる

「では...!」

その言葉通りほのかは地を蹴り不死川に突っ走る

カァァァンと竹刀がぶつかる音が響いた

不死川の隙を見つけては打ち込むが全て塞がれてしまう

「おらおら!どぉしたぁ!?そんなもんかよ!?」

すぅぅぅっと息を吸い肺に空気を溜める


ー雪の呼吸 参ノ型 雪爪(せっそう)ー

鋭い斬撃を不死川に仕掛ける

不死川は呼吸を使って防御する

ー風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)ー

風が舞い砂煙であたりが見えない
ほのかは一旦距離を取るがその隙に不死川が詰め寄る

急いで不死川の攻撃を防ぐがその重みに竹刀が軋む

「う"...っ!」
「まだまだぁ!!」

カンカンカンと押しやられるほのか
このままでは押し負けてしまう

ー雪の呼吸 肆ノ型 龍雪舞(りゅうせつまい)ー

龍が天高く登るようにほのかは不死川の竹刀を振り切り上へと逃げる

「逃げてどうするぅ!」

天高く飛んだところで今度は竹刀の構えを変える

ー雪の呼吸 壱ノ型 雪魄氷姿舞い(せっぱくひょうしまい)ー

梅の花が散るかのように地上に向けていくつもの突きをくだす

不死川はそれを全て受け止める

着地したほのかは息を切らした

「はぁ、はぁ...」

呼吸が苦しい
連続して呼吸を使ったからだ

肺に空気を送り込むが不死川はその隙さえも与えてくれない

「休んでる暇はねぇぞぉ!」

ー風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風(そうそう・しなとかぜ)ー


いくつもの斬撃が繰り出されほのかは全てを防ぎきれなかった

攻撃をくらってしまったのだ

「あぁっ!」

ドシャッと音を立て地面に倒れ込む

竹刀を杖代わりにし身体を起こす

「はぁ...はぁ、やっぱり不死川さんはお強いですね。息一つも乱してない」
「当たり前ぇだ」

ぶんっと竹刀を振り下ろし不死川はほのかに歩み寄る
そして手を差し伸べた

その手を借りてほのかは立ち上がった

「ありがとうございました」
「おまえも筋はいい」

不死川が褒めてくれたことにほのかは嬉しくなり笑顔になる
そんなほのかに不死川は見惚れてしまった




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