第1章 満月
杏寿郎に描いてもらって地図を見らながら不死川邸を目指すほのか
「この道で合ってるのよね?」
地図が大雑把でわかりにくいと眉間に皺を寄せながら進むと道の途中で不死川が立っていた
「あ!不死川さん!」
「遅ぇんだよ」
「いや、この地図がわかりにくくて...って迎えに来てくれたんですか?」
「その地図見せてみろ」
ほのかの手に持った地図を上から覗き込む
「こりゃまた雑な地図だなぁ」
「でしょ!?杏寿郎ったら大雑把なんだから...」
「...煉獄とは...仲が良いみてぇなだな」
ほのかは不死川の顔を見る
その瞳は昼間に見るとまた紅く輝いている
不死川はふと目を逸らす
「そうですねぇ...幼い頃から一緒にいるので、幼馴染のようなものでしょうか」
「そぉかよ」
己から聞いといてぶっきらぼうな返事を返される
「いくぞ」
「はい」
不死川は先に足を進めた
それに着いていくように隣に並んで歩く
「わぁ!立派なお屋敷ですね」
「そうでもねぇよ」
煉獄邸までは行かなくとも一人で過ごすには立派な屋敷にほのかは驚く
「失礼します」
ほのかは一礼をして屋敷に入った
「そこ座ってろ」
縁側を顎で指して不死川は屋敷の中に入って行った
大人しく縁側で待っていると不死川は茶を出してくれた
「ちょっと休憩してから始めるぞ」
不死川の気遣いにほのかはその見た目との差に驚き目を大きくする
「なんだよ」
「いえ...お気遣いありがとうございます」
不死川も隣に座る
茶を啜り体を休める
鳥の囀りが耳を穏やかにさせた
「いいところですね」
「そうだな」
不死川も気持ち穏やかな表情をしていた
一息ついたところで竹刀を手に不死川が立ち上がる
「始めるか」
ほのかも竹刀を取り「はい」と気持ちを切り替えた