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紅玉の瞳

第2章 傷負う君も愛す


肩の傷もだいぶと良くなり腕が持ち上がるようにまでなった

傷の様子を見せに行った医務室から出ると不死川と鉢合わせした

「なんだ?怪我したのかぁ」
「まぁ...」

いくらか元気の無いほのかが心配になる

「どうかしたのか?」
「いえ!何もないですよ!」

無理に明るく見せているのがわかった
不死川はそれ以上聞くことはなかった

「不死川さんは?どうされたんですか?」
「あー、今日月命日だからよ」
「あ、」

そう今日は胡蝶しのぶの姉カナエの月命日なのだ
律儀に不死川は線香をあげに来たと言う

「不死川さんはカナエさんとは親しかったんです?」
「まぁ...悪くはなかったな」

不死川は思い出すように答えた

「不死川さんって、誰かを好きになったことはありますか?」

突然の問いに不死川が驚く

「なんだよ急に」
「いえ...私たちはいつ命を落とすかわからないのに、好きになるとか考えれないというか、わからなくて」
「...煉獄となにかあったのかよ」
「!」

杏寿郎の名にピクリと反応すれば
不死川もほのかが元気ないのもそのせいだとわかった

「俺は...もういなくなっちまったからなぁ」
「え?」
「いなくなってからじゃ、何も伝えられねぇよな」

不死川は悲しくも優しい目をする

「俺たちだって人並みに幸せになっていいんじゃねぇか?」


ぽんとほのかの頭に手を置いた


「宇髄とか見てみろよぉ。嫁が三人もいるんだぜ?」
「ふふ、それは多いですよね」

いきなり宇髄の話が出てほのかはつい笑ってしまう

「おまえは笑ってるほうがいいぜ」

不死川の優しい目にほのかは微笑む

「優しいんですね」
「あ"!?なんだよ」
「見た目は怖いのに、根は優しい人なんだなって思って」

ふふふと笑うほのか

「見た目が怖いは余計なんだよぉ」

置いていた手をぐりぐりとさせる

「痛いですよぉ」


不死川といると自然と笑顔になれた
ほのかは心が温かくなる
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