第1章 風信子(ヒヤシンス)
太宰「うーん。君が今気になってる私を調べ尽くすことが出来る。」
確かに。こいつを好き勝手模索は出来るかもしれない。
が、付き合ったところでなんになる?
太宰「付き合っても君には何もしないさ。本気で好きにならない限りは。ただ私と付き合っていると言う事実を作ってくれるだけでいいんだ。」
私「……わかった。」
と言うと太宰は表情を変えて私の耳元で囁いた。
太宰「君の秘密は私が誰よりも知っていると思うよ。なんだってポートマフィアの頃からの付き合いだからね。大丈夫さ、君には手を出さない。だって君は私が思うに中也と同じくらい嫌いだからね。」
私「そうだな。」
太宰「ということで。この家に付き合っている間は居候させてもらうよ!!もう大家さんにも話は通しといたからね!じゃあ。これからよろしくね!」
私「はぁ、。わかった。」
太宰「おや?抵抗はしないんだね?」
私「言っても無駄なだけ。」
気づけばもう夜の12時をすぎていたため私は太宰をリビングに置いて部屋に戻りベッドで寝た。
という訳だ。
そして現在は太宰と同居しており半月が過ぎた。
朝
私「ん。あさ、か。」
いつもどうりの時間に起きて顔を洗い、リビングへ行った。
太宰の部屋はリビングの隣。
今日はいつも以上に起きてくるのが遅い。
私は朝ごはんを2人前作りながら今日の仕事をどう処理するかを考えていた。
ガチャ
太宰の部屋のドアが開いた。そして見飽きた顔が見える。
太宰「ん、おはよー、。早いね、。」
私「……おはよ。ご飯作ってる。食う?」
太宰「んー、。少し食べとこうかな、。」
私「ん、よそう。」
太宰「ふわぁ、そういえば今日は一段と面倒臭い依頼がはいっているみたいだねぇ。」
私「うん。」
気づけばよそり終わった皿は手から消えていて太宰がもう既に食していた。
太宰「ん、美味し。」
私「よかった。」
太宰「結構危険らしいけどほんとに大丈夫?今日鏡花ちゃんと君だけだけど。」
私「舐めてんの?」
太宰「いや。もし死なれでもしたら朝ご飯作ってくれる人いなくなっちゃうなぁって。」