第3章 ヒミツの保健室(北条蓮)※微エロ
今日もまた、北条くんが保健室にやってくる
キスをしようとしてきた北条くんを、思わず突き飛ばしてしまった
「…っ!?先生?」
突然の出来事に、北条くんは目を丸くする
「北条くんにとって、私ってなに?遊び相手?丁度いい性欲発散?それなら私にこんなことしないで!そしてもう、保健室にも来ないで!!」
年下相手にムキになってしまうなど、自分でも大人気ないと思うが、感情が抑えられなかった
やばい、泣きそう…そう思った時、北条くんに抱きしめられていた
「ごめんね、先生。そんな風に思ってたんだ…。でも俺は、本気だよ?」
「え…?」
驚きのあまり、今度は私が目を丸くする
「だって、1度も好きなんて言われなかったし…」
「俺が初めて保健室に来た時『先生を貰いに来た』って言ったでしょ?その後でキスしたり、触ったりしたけど受け止めてくれて、俺の気持ちは伝わってたと思ってたんだけど…そっか、伝わってなかったんだね、ごめん…」
しばらく気まずい沈黙が続いたあと、北条くんが私の目をしっかりと見て言った
「じゃあ、改めて言うね?先生、好きです。俺の彼女になってください」
「私も、北条くんが好きっ…」
晴れて正式にお付き合いを始めた私たち
生徒と、先生の禁断の恋
その日した北条くんとのキスは甘い甘い毒りんごの味がした