第21章 Do you think about me? ☆

赤井side


「秀！聞いてる？」


ジョディの声でハッと俺は我に帰る。


「ああ…というか、この姿の時は沖矢だと…」

「何度も沖矢さん！って呼んだわよ！」


そうか…全然聞こえなかった。
ハンドルを握りながら、ジョディが呆れたようにこちらを見た。


「どうしたの？今日変よ？何かあった？」

「別に」

「あのねぇ、仕事に支障きたしちゃ迷惑なのよ？」


そう言うジョディに、俺は観念して昨日のことを話した。


「サラが、俺に嘘をついて他の男と飯を食ってた」

「…え？それだけ？」


それだけと言えばそれだけだが、他にも引っかかる点はある。

俺といる時より、他の人といる時の方が、サラはリラックスできているんじゃないか。とか、嘘をつくと言うことは、俺に話してない気持ちがあるんじゃないか。とか。