第21章 Do you think about me? ☆

ジョディはそんなことで怒っているの？あの秀が？
と言いたげな顔をしている。

そう思うのも無理も無いか。
俺はこれまで女に対して執着を見せることはなかったし、こいつと付き合っている時も正直恋愛なんかで悩んだことはなかった。


「あのねぇ、サラちゃん引っ越してまだ日が経ってないでしょ？
なのに過保護に朝電話して、夜はご飯に誘われたら、逆に気を使うわよ。」

「何を気を使うことがある」

「ただでさえ、歳が離れてるのに、そんな過保護にされちゃ、わたしは肩を並べて歩ける女じゃないんだ…って思うわよ。」

「…俺は、別に。」

「ちゃんと彼女と話したら？お互い、何を考えているのか」


そうだな…
サラとこんな空気になるのはいつもお互いが言葉足らずの時だ。
それは俺も十分すぎるぐらい理解している。


けれど、何度この問題を繰り返すんだろう。

前まではサラの部屋のドアをノックして、サラを抱きしめるだけですべて帳消しになった。
意地を張っても、顔を合わせるとすぐに悪かったと謝ることができた。

けれど今は、仲直りの仕方すらわからない。

はーっとため息を付きながら、俺は窓の外を見た。
雨が降っていて、なんとなくサラが泣いているような気がした。