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唐突ですが、僕と結婚してください

第1章 タコとウツボ兄弟との出会い


小さい時の話

私は両親から海の魔女と人魚姫の話を聞いた

両親は言っていた

このお話は珊瑚の海に住んでる人魚たちにとっては

必ず聞かせられるもの

両親から話を聞いて私の一言はこれだった


『海の魔女ってすごいんだね!!
困ってる人魚たちを見過ごせなくて助けたり
声を奪ったり、能力を奪ったり、体を変化させたりできて
すごいよ!!』


母「人魚姫じゃなくて海の魔女なの?」

『人魚姫?
もちろん綺麗な容姿で綺麗な声なのは羨ましいけど
特に魅力感じない。』

父「海の魔女のような人魚になりたいのか?」

『うん!!ダメなの…?』


海の魔女は悪と一緒かもしれない

だから珊瑚の海の人達はみんな

人魚姫を慕い、海の魔女を忌み嫌う

するとお父様とお母様は私に言った


父「アリアは海の魔女のようにタコ足ではない。
海の魔女のような容姿にはなれない。
だけどアリアは努力家だからなれるよ。」

母「それならいっぱい魔法のお勉強をして
ナイトレイブンカレッジを目指しなさい。
そこなら海の魔女になれるかもしれないから。」


お父様とお母様は私を否定しなかった

二人が慕っているのは人魚姫なのに

海の魔女を悪とも思っていない

物語に悪は付き物

海の魔女は悪と擦られてしまっただけ

今思えば分かる話だけど

当時の私には意味がわからなかった

それからエレメンタリースクールに通って数年が経過した頃

私は一人の男の子に出会った

海の魔女のようなタコ足をした子供


『こんにちは!』

?「なんだよ!お前も僕をいじめにきたのか!?」


怯えているのか、怒っているのか、警戒しているのか

どれも当てはまるかもしれない

タコ足の子供は私を完全に敵意丸出しだった


『君のタコ足すごいなぁって思って!』

?「は?変なやつ…こんなのどこが…」

『海の魔女のようですごく素敵なんだもの!』

?「お前も海の魔女を尊敬してるのか!?」


私が海の魔女の単語を出すと彼は目をキラキラさせた

すごく嬉しそうな彼に私はもちろんと返した


『私はアリア!あなたは?』

アズール「僕はアズール・アーシェングロッド。」


アズールくんは初対面なのに

海の魔女を尊敬してると言ったら

あっさりと私に心を許した

そこから私たちは一緒に遊ぶようになった
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