第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後
本殿へ肝試しを終えた者たちを迎えに行き、帰る道すがら不穏な空気を感知して姿を現していた柱たちと合流を果たし……気まずそうに樹を傍らに置いた天元を杏寿郎は眼力のみで拘束して煉獄家へと全員で帰還した。
「はここで皆と待っていてくれ。俺は宇髄と少し話がある。さて、宇髄。あちらの部屋に……」
「杏寿郎君!確かに1人ぼっちは寂しかったですが、天元君もしょんぼりされていますし……皆さんと一緒に気を取り直して飲み物でも飲みませんか?まだラムネもたくさんですし、杏寿郎君や天元君がいないと寂しいです」
と、言うことで天元はの助けが入ったことにより、杏寿郎からのお叱りを免れて祝勝会が改めて行われた。
そして現在、柱以外の者たちは部屋へ体を休めに行き…… の目の前には天元が畳に額を付けんばかりの勢いで頭を下げている。
「悪かった!まさか姫さんがあそこまで怖がるとは思ってなかった」
「あ、頭をお上げ下さい!確かに驚きましたが途中から鏑丸さんがいて下さいましたし、杏寿郎君たちに保護されてから可愛らしい狐と……少しお話し出来たように思うので。いい経験になったと思っています!」