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月夜の欠片

第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後


の言葉に杏寿郎はいつも通りの優しい笑みを浮かべて、こちらへおいでと言うように手招きをしている。

「鏑丸さん、お仲間が1人増えましたよ!心強いですね!」

笑顔で歩を進めるに目を見開き、鏑丸はそっちに行くなと指示するかのようにの顔の横を揺れる後れ毛を咥えて引っ張っる。

「どうされましたか?大丈夫、杏寿郎君はいきなり脅かすような事は絶対にされませんから!あ……横道に入って行っちゃった。杏寿郎君、そちらが近道なのですか?」

慌てて横道へ入るを止めようと必死に後れ毛を引っ張るも、まるで何かに取り憑かれたようにその足が止まることはない。

どうしようかと悩んでいると、少し後ろで複数人が地面へと降り立つ音が鏑丸の聴覚を刺激し、そちらへ視線を巡らせた。

するとそこにはそれこそ天の助けのように、しのぶと嫁たちの4人が姿を現していた。

「鏑丸君!ちゃんを止めてください!そちらは急斜面です!落ちたら怪我だけでは…… ちゃん!止まってください!行っちゃ駄目!」

「しのぶさん?でも杏寿郎君がこっちだって言ってますよ?待っていてください、杏寿郎君と一緒に戻ってきますので」
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