第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後
そしてご丁寧にも煉獄家へ来る前に下調べをして来ていた天元一家に指定された場所へ移動した。
ちなみに柱たちは
『準備したの見たら派手にシラケるだろ?俺たちは先に行って待機しとくからお前らは後から来い!男共、分かってんだろうな?目的地に到着する前にウチの姫たちに怪我1つ負わせんなよ?元鬼殺隊剣士なら守り抜いて来い』
と天元に脅しに近いものを男剣士たちは受け……無事に何事もなく姫たちに怪我1つ追わせることなく到着した。
「こんな山奥に神社なんて……朽ちかけた鳥居が数え切れないほど並んでいますよ?!……何やら女性の泣き声が聞こえるような」
到着した場所。
そこは管理する者がいなくなり廃れてしまった神社で、本殿へと続く石畳は至る所が割れて足場が悪く、その上を色がくすんでしまい様々な方向に傾いた鳥居が無数に立ち並んでいる。
夜には間違いなく人が寄り付かない……いや、昼間であっても人は足を踏み入れることはないだろう場所だ。
「月神、あれは女の人の泣き声じゃなくて隙間風の音だよ。幽霊は出ないし、出るのは柱たちだけだけど……大丈夫か?顔真っ青だぞ?」
「大丈夫……です。樹さんと一緒ですし、いざとなれば木刀もございます。圭太さんこそお1人で大丈夫ですか?」