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月夜の欠片

第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後


それから時間が経つのは早いものであった。
特に乗り気でなかった柱たちも、いざ肝試しが敢行されるとなれば本気になってしまう。
鬼殺隊時代に並々ならぬ努力を日々行う習慣があったからか……闘いから身を引き当時の血が騒いだのか……何が原因か不明だが、祝勝会の途中にも関わらず他の部屋で準備を着々と進めていった。

居間に残されたたちは指示された組決めをくじ引きで行い、1番の不安要素であるの面倒を見ることになってしまったのは……棗の従兄である樹。

「樹さん、ご迷惑をお掛けしないように頑張りますね!暴漢対策として木刀の所持も許可いただけましたし、何か出れば私がお守りします!」

「……いやいや、肝試しだぞ?何かしか出ないだろ!元とは言え柱を殴ったら洒落になんねぇって!ちょっと竈門、煉獄さんの継子同士だったならお前が面倒見ろよ!」

1度実弥に本気で凄まれたことのある樹からすれば、再び絡みで凄まれるのは勘弁願いたいのだろう。
炭治郎に押し付けようとするが、それは優しい笑顔で拒否された。

「大丈夫、は柱の人たちに可愛がられてるから!例えが全力で殴りかかっても誰も怒らないよ!」

「ご心配なさらず!人と鬼の区別はつきますので!大船に乗った気持ちでドンと構えていて下さい!」

樹にとってと肝試しで行動を共にするだけで泥船に乗ってしまった気分となった。
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