第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後
天元一家を筆頭に実弥と義勇を居間へと通し、杏寿郎はご機嫌なと共に台所へとやって来て、午前中の間に用意していた料理や飲み物の準備に取り掛かる。
「甘味は美味かったか?」
あまりにご機嫌なの頭をポンポンと撫でながら問うと、さらに笑顔を深めた笑顔を杏寿郎へと向けた。
「はい!芋羊羹は杏寿郎君と食べようと思って、羊羹を1切れいただいてきました!でもね、それよりもお2人が少しぎこちないながら、喧嘩をせずに穏やかに食されていたんです!それがすごく嬉しくて」
甘味が美味しかったこともご機嫌な要因の一つだが、にとってそれよりも遥かに実弥と義勇が歩み寄れている現状が満面の笑みの理由だったらしい。
その笑顔と2人の親睦が深まったことは、杏寿郎にとっても笑顔になる要因でしかない。
「芋羊羹も2人の件も嬉しい限りだ!2人は鬼がいなくなって張り詰めていたものが解けたのかもしれんな。不死川は玄弥少年ともいい関係に戻れたようだし、の憂いも無くなったな」
「約束、守ってくださいました。本当に最近は嬉しいこと楽しいことばかりで夢みたいです!ラムネも甘味もたくさん、そして杏寿郎君がこうして側にいて下さって私は心から幸せです」