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月夜の欠片

第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後


「煉獄、お前マジで手ぇ出してなかったんだな」

現在、居間には杏寿郎と天元の2人のみ。
は嫁たちに連れられて、近くにある美味しい甘味処へと買い出しに赴いているのだ。
なんでも最近出来た店らしく……この街に住んでいる杏寿郎やよりも早く開店情報を取得していたらしい。
流石元忍一家と言わざるを得ない。

「あの子にもそう約束している!君に聞こえてたと知っただけで気絶しそうなほどだっただろう?その反応だけで何とも満たされるのだ!」

嫁たちにが連れ出してもらった理由、それは天元に一言一句漏れず手当て部屋で話していた内容を全て拾われていると知ったから。

と杏寿郎が居間に足を踏み入れた時の天元や嫁たちの表情がとびきり生暖かく、特に直接耳に入れた天元はと目を合わせることすら出来ず目を逸らし続けた結果…… は目眩に襲われ杏寿郎に支えられたのだ。

「いやまぁ、お前が満たされてんならいいけどよ。よく我慢出来るな……」

「そういった行為をしたことがないので気合いで乗り切れる!俺の事よりの体や気持ちを優先したい……と思っていたが。君の奥方たちに意を決して聞くまでに、俺の事を考えてくれていたのだと知り益々愛しさが増した!」
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