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月夜の欠片

第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後


「最近見た中で1番の恥ずかしがり具合だな!何があったのかは分からんが……とりあえずこちらへ」

そう言って手をの肩へと伸ばすも、ピクリと肩を震わせて真っ赤に染まった顔を見せたかと思うとその手を拒まれてしまった。

「だ、大丈夫です!ちょっと驚いたと言いますか奥が深かったと言いますか……想像以上で動揺していました!すみません、お2人をお待たせしたままで!行きましょう!」

「、前を」

ガンッ

と聞くだけで痛みを伴う音が響き、その場では蹲った。

「痛……くないです……これくらいすぐに……あ、治せないんでした。いえ、これくらい平気です」

「平気な訳ないだろう?!何を話していたのか凄く気になるではないか!それより……先に薬を塗っておかなくては!奥方たち、申し訳ないが居間で待っていてくれるか?この子の額に薬を塗ったらすぐに向かうので!」

未だに蹲り痛みに悶えているの肩を抱いて立ち上がり嫁たちに視線を向けると、なぜだか物凄く生暖かい視線を返されてしまった。
先ほどから首を傾げることばかり起こっているが、まずはの傷の手当てが優先だと言い聞かせ、ペコと丁寧に3人へ頭を下げてお馴染みの手当て部屋へとと移動した。
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