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月夜の欠片

第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後


雛鶴に視線を巡らせた理由をが問われ、それに答え暫く経った頃、杏寿郎と天元はご馳走を目の前にお預けをくらったままで……腹の虫が悲鳴を上げ始めていた。

「……煉獄、まさか姫さん泣いてねぇよな?めちゃくちゃお前とラムネ飲むの楽しみにしてて、俺が水差したから泣いてる……なんてねぇよな?」

「は子供のように無邪気ではあるが、我儘を言うような子供ではないので君に罪悪感を抱かせるような事はしない。ふむ……少し様子を見てくるので待っていてくれ!」

腹の虫もそうだが天元のゲッソリした様子があまりにも不憫になり、杏寿郎はゆっくり立ち上がって4人がいると思われる台所へと足を向ける。

するとやはりが泣いている雰囲気は流れておらず、聞こえてくる声は3人の異様に盛り上がったもののみ。
ちなみにの声は聞こえてこない。

「、奥方たち。邪魔をして構わないだろうか?」

「あ!杏寿郎君、ちょっとお待ち下さい!え、須磨さん?!な、なぜ押すのですか?!」

なぜか自分の前に姿を現すことに抵抗を示すに首を傾げていると、まるで弾き出されるようにポンと台所からが排出されてきた。
その顔は真っ赤で更に杏寿郎は首を傾げることとなる。
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