第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後
台所へ1人辿り着いたは冷蔵器からラムネをニコニコと取り出し、念の為グラスも人数分盆の上に乗せて準備を整え終えた。
「今日は2本飲んでもいいかな?後で杏寿郎君に確認してみなくては!少し贅沢し過ぎでしょうか?」
杏寿郎に聞けば2本と言わず何本でも好きなだけ飲むといいと笑顔で言われるに違いない。
その証拠に冷蔵器の中には果実水を少しと、1人では飲みきれない本数のラムネが用意されている……
杏寿郎のささやかな計らいすら気付かず、盆を持ち上げて変わらずの笑顔で足を動かした。
「さて、お待たせするのもいけません!皆さんとお話しするの楽しみですし」
「姫ちゃん?大丈夫……そうですね」
そこへ天元から派遣された3人が到着し、ニコニコと嬉しそうなを発見して胸をなで下ろした。
「すみません!あまりにラムネが楽しみで物思いに……お待たせ致しました!よろしければ奥様方もラムネ飲んでくださいね!美味しいですよ!」
あくまでラムネ推しのに身悶えた3人は、手に掲げられている盆を横から受け取り……台の上に乗せて揉みくちゃに愛でだした。
「ラムネは姫ちゃんのだよ!私は姫ちゃんが飲んでる姿見るだけで癒されるから気にしないで!」
「そうそう!姫ちゃんの為に煉獄さんがラムネ用意してくれてるんだから、好きなだけ飲んだらいいよ!」