第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後
今までのそんな姿をただの1度も見たことがなく、意思とは関係なく杏寿郎の全身が泡立ち欲も高まる。
それとあいまうように今はに咥えられているモノも反応し、縋るような視線から驚き僅かに目を見開いたかと思うと、フワッと緩やかに瞳を細めた。
そしてそのまま視線を落とし、モノを奥へと飲み込んでいった。
(マズい、続けられると……果ててしまうな)
口内で上下に動かされる度に心的にも物理的にも全てが昂り、果てがチラチラと脳内をかすめる。
気を紛らわすためにの僅かに上下に動く頭に軽く手を置きフワフワと撫でると、動きが止まって戸惑ったように再び視線を送ってきた。
「凄く気持ちいい。だがこのままだとすぐに果ててしまいそうだ。俺の矜恃のために加減してくれ……ーーっ?!?!」
杏寿郎の言葉には動きを止めるどころか視線を戻し、更に深く飲み込み何度か上下に動かし……喉を刺激してしまったのか咳き込んでしまった。
「無理はしなくていいとあれほど……大丈夫か?もう止めていいから……」
しかしは首を左右に振って咳き込んだ影響で潤んだ瞳を杏寿郎へと向けた。
「矜恃なんて気にせず果ててください。私は果ててくれると嬉しいです」