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月夜の欠片

第5章 ※ 25章 決戦と喪失の後


(昨日はあぁ言ったものの……いざとなればどうすればいいのか分かりません!どうしよう……きっかけはどうやって作れば)

あれから柱たちは気まずい空気をどうにか打ち破り、お狐様の加護の話をアテに祝勝会の続きを行った。
かなり遅くまで続いていたので、皆が部屋に体を休めに行き目を覚ましたのは昼を過ぎた頃。

同じ時間帯に寝たはずのや杏寿郎は既に目を覚まし、先に寝ていた者たちと朝餉をしっかりとり、昼餉の準備も滞りなくすませていて皆を驚かせた。

全員がほぼ一日煉獄家で過ごし帰宅していったのだが、帰り際に杏寿郎はげっそりした実弥から小言を一言いただいた。

「あんま兄貴がいる前で変な会話すんなァ。すっげぇ複雑な気分なんだろうがァ……」

今回はが事の発端であると知っているものの、可愛い妹分のに注意出来ず杏寿郎に矛先が向いたようだ。

「それはすまなかった!の愛らしさに免じて許してくれ!」

本人のいない所で無事に決着がつき、溜息を着きながら実弥は幾分か気分を持ち直して他の者たち同様帰路についていった。

そして現在、片付けなどを終わらせ風呂にも入り居間で暇を持て余したは、これからどうするか思案しているところである。
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