第9章 初めての戦場
菜「瑠香はすごいね。」
瑠「え?」
菜「今までいた時代とは全く別の幕末時代にいるっていうのに、怖気づくこともなくこうやって空手の稽古を続けているんだもん」
瑠「そうだね…確かに私だって知らない時代だし、正直怖いよ。でもね、どの時代でも継続して続けていくことに意味があると思うの。」
そうだよね、本当は私も分かっていたけれど…
菜「ごめん、こんなこと言って。私も瑠香と同じこと考えていたと思う。ただちょっと怖くなって」
瑠「うん。菜穂はさ、この時代に来た時どういう風に感じた?」
初めて見るものばかりで、きっと感じ方は人それぞれだと思う。
菜「初めはね、ちょっと不安だったかな。もう、どうしようって」
瑠「私も!だけど、菜穂がいてくれたから私だって頑張ろうって思えたんだよ。いつか一緒に現代に帰るんだって!」
菜「そうだよね。また現代に戻ったら一緒に新しいカフェでも巡ろう!!」