第2章 帰り道
瑠「うん。その女の子が行方不明になったのはこの神社の本堂付近。」
しかもこの神社、普段は無人で滅多に人が出入りすることはない。
子供達の秘密基地としてもってこいの場所でもある。
瑠「女の子はここで何者かに誘拐されたか、もしくは・・・」
菜「消えたってこと?」
瑠「・・・。」
そういえば、私もおばあちゃんから聞いたことがある。
この神社には不可思議な噂が存在するということを。
菜「異世界と繋がっている扉とか・・・」
瑠「菜穂・・・?それをどこで・・・」
菜「小さい頃にね、おばあちゃんに聞いたことがあるだけ。私も詳しくは知らないんだ。」
その時、急に強い風が吹いた。