第1章 夢で会ったキミへ
「!!!!」
横殴りの雨が二人の体を容赦なく打ち付ける。の体から堰き止めても止まる事を知らず、溢れ出す赤い液体は銀時の白装束を赤く染め上げた。
「しっかりしろ !… !!」
徐々に焦点が定まらなくなるに必死に銀時は名前を呼び続ける。愛しい人から止まらない血液をこれ以上逃さない様に、着ていた羽織に押し当て止血するが、止まらない血は地面に赤い水溜まりを作った。
「くそっ…!とまれ…なぁ…頼むから…とまれって!!」
水分を吸収しきって真っ赤に染まった羽織を無駄だと分かっていても強く、強く押し当てる。
は、銀時を庇った
なんの躊躇もしないで、彼の前に飛びこんで。
『ぎ…ん…とき…』
「喋んな…ッ 今、手当をッ 」
虚な本紫の瞳が動き、涙で濡れた銀時の表情をみて弱々しく微笑む。
もう…助からない、そう言いたげに首を横に振った。
『よか…ッ た…』
「ッ よく、ねェ…」
諦めず押さえ続ける銀時の手に氷のように冷たい、小さな手が重なる。
諦めたくないのにもう"は助からない"、そんな現実を突きつけられてるようで、喪失感が銀時の胸の中をしめた。
『…泣かない、で?』
伸ばされた指先が銀時の濡れた頬を撫でて、涙を優しく拭いとる。
自分が泣いている事も、もう何もかもどうでもよかった。
ただ、目の前の死が受け入れられない。
『ぎん、ときが…無事で…よかった』
「……っ…」
なぁ、そんな嬉しそうに言うなよ
俺はお前に助けられてもちっとも嬉しくなんてねェーのに。
綺麗な顔に俺の涙が落ちて、まるでが泣いているように目尻にから地面に落ちる。
『ぎ……と…き……わた…し…────。』
温もりが消えた体温
徐々にの瞳から光が消えていく
言葉にならない声で
最後の言葉を俺に残して