第2章 思春期は理解不能
頭上から斬りかかる刃を後方にバク宙をして体を回転しながら、地面に手をついて斬り上げた。血飛沫が上がり一瞬目隠しのように視界を隠したと同時に、大勢を整え直し、後ろの奴を斬る。足をついた地面の血溜まりが跳ねた。
一応死なない程度に急所は外して斬ったけど、しばらく動けないかなぁ。そんな事よりマジ返り血気持ちわりィ。屯所に帰ったらお風呂入りたいわ。
「なっ…!」
半グレ野郎が驚愕の表情を浮かべる。
「てめェ…なにもんだ!?」
「あ、兄貴!コイツの顔どっかで見た事あると思ったら…と、特隊!!真選組特隊の中沢だ!」
「な、特隊だァ!?」
おー、私も有名になったなぁー。
「ずらかれ!」
「ぐあ」
逃げようとする浪人に一太刀お見舞いすると、親玉はせこせこ仲間を置き去りにして自分だけ逃げ出した。仲間を置き去りにして逃げるなんてなんて大将だ。
「逃がすかァァァア!!!」
私は倒れている奴の刀を奪い、思いっきり投げた。一直線に向かった刃先がグサッと肩に刺さり、痛みで倒れ込む親玉に跨り頭上に刀を振り上げる。
「や、や、…やめてくれぇぇぇえ!!」
────ザシュ
男の顔横に刺さった刃。男はそのまま口から泡を吹いて、動かなくなった。
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