第2章 思春期は理解不能
沖田side
「そこの女は、このガキの母親ですかィ?」
『そ、この子のお母さんだよ。じゃあ総悟は二人をお願いね。私はちっと浪人追うから』
「はぁ!?追いかけるって場所だって」
『大丈夫大丈夫、場所なら多分わかる。コイツら町外れの廃屋で見たことあるから』
倒れてる半グレ野郎を足で軽く突っつきさんは平然と言った。なんつったこの人?馬鹿なの?馬鹿なのか?
なんで一人で行くだ。
「じゃあ俺も」
『ダーメ。またこの子達を狙って他の奴らが来たらどするの?』
「じゃあさんが残って俺が」
『場所知らないじゃん』
「なら今すぐ教えろ」
『えー、やだー』
「かあさまぁ……うぅ」
『ほーら、泣かない。お母さんは必ず助けるから』
「ほんと…?」
『本当だよ。それに私がめちゃめちゃ信頼してる奴が君とお母さんを絶ッ対守ってくれるからさ』
「だから大丈夫」と笑ったさん。なんでィ…それ。ずりィーだろ。「じゃあ総悟よろしくね!場所は山崎が知ってるから!」と言い残し風のようにその場を走り去った。
すぐにでも追いかけたかったが、ガキと怪我人を置いていくわけにもいかず俺は黙ってその姿を見送る。
早くこの場に応援が到着するのを、待ち侘びながら…。
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