第2章 思春期は理解不能
沖田side
路地裏をしばらく走りやっと見つけた小さい人影。
さんは、三人の浪人と応戦していた。
男の刃を刀で受け止めているさんは、両手が塞がっている隙を突かれ刀を振るわれる。
───ザシュ
『総悟!』
刀を振り下ろそうとしていた浪人を斬る。
苦しんで倒れる奴を見下ろすと、そいつらは半グレ集団、ただの雑魚だった。
いくら多勢に無勢だったとはいえ「こんな雑魚に遅れをとるなんて、腕鈍ったんじゃねェーの?」と口を開きかけた時、さんの懐で体を震わせるガキが見えた。──…なるほどな。そのガキを守ってたってわけか
さんも目の前の浪人の腹を蹴り飛ばし、そのまま刀を振り下ろし斬り捨てる。残りの一人は俺が来たことで分が悪くなったと察して逃げたのか、既に姿は無い。
『ふぅー…総悟さんきゅー!助かった』
刀を納めながら笑うさんは無傷のようで、内心ホッと胸を撫で下ろす。
「勝手に突っ走っておいて殺られかけるとか…ダセェや」
『うっ…お前ほんと痛いところつくなぁ』
「かあさまぁ……うぅ…ぐすん…ふぁ…かっ」
苦笑いを浮かべるさんはガキを見る。「坊や、もう大丈夫だよ」と屈むとガキの頭を撫でた。よく見ると壁際に怪我をしている母親らしき女も居る。気を失ってるのかピクリとも動かねェが、
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