第1章 夢で会ったキミへ
「オィ」
は背後から聞こえる低い声に全身が硬直する。背筋が凍りついた気がした。
──ズカンッ
「ぬを!!!」
視線が急行したと思うと庇う様に頭に回された腕。
ゆっくり上げた視線の先には一筋の妖しい光を放つのよく見慣れた物。
"──日本刀"
そして背後に感じる威圧感と確認すら不要だと自分に告げる殺気。は全身から嫌な汗が流れた。
「逃げるこたァねーだろ。せっかくの喧嘩だ。楽しもうや」
予想が確信へと変われば涙も引っ込んだ。
そして徐々にから血の気が引いていく。
「お前…テロリストと仲良く抱き合って随分仲がいいこった。あぁ?」
恐る恐る振り返れば開かれた眼球と目が合った。そして悟った。
殺される…と。
『いや、これは深い訳がありまして!と、とりあえず落ち着いて!!」
「ほー?それじゃあ後でみっちりその深い訳とやらを聞こうじゃねぇか。くだらねー訳じゃないといいなァ?」
『い、いや〜…その、聞いても楽しくないと思いますよ?うん、絶対楽しくないです』
「え、どーゆうこと?」
「テメェもいい加減コイツから離れろ。叩っ斬るぞ」
と土方のやりとりに置いてきぼりを食らっていた銀時だっが、ふと腕の中のと目の前の土方が同じ制服を見に包んでいることに気づくと顔を引き攣らせた。
桂小太郎が言っていた組織。特殊警察部隊 武装警察真選組。
たった今攻め込んできた彼らと同じ服をは着ていて、目の前の男と顔見知り。
(…ま、マジかよ)
目の前の光景から導き出された結論に銀時は目眩を感じた。
「お、おいおい…おめぇーホントに役人か?瞳孔が開いてんぞ」
「人のこと言えた義理かてめぇー!!死んだ魚のよーな瞳ェしやがって」
「いいんだよ いざという時はキラめくから。てか今キラめいてるから」
腕の力を込めて勝ち誇った笑みを銀時は浮かべる。
完全にブチギレている土方は「てめぇー…」と言って青筋を浮かべていた。
刀をガチガチと震わせ、恐ろしい。状況が状況だけには白目を剥きそうだった。
「土方さーん、危ないですぜィ」