第1章 夢で会ったキミへ
これ、私ヤバくない?と思ったのも束の間。大きな爆発で吹き飛ばされる体。 前のめりに吹き飛ばされた体はなにか柔らかい物に包まれ地面を転がった。
(……あ…れ?)
想像していたよりも痛みはなく、代わりに鼻をくすぐるタバコの匂い。爆発の衝撃から守るように土方の腕にしっかり抱えられていた。「鬼だと思ってたけど守ってくれたのか…」と痛みで顔をしかめる土方の顔を黙って見つめる。
(…あ。土方さん睫毛長…って)
相手の睫毛がよく見えるほど顔が近くにある事に気がつくと、顔に集まる熱。鼻が触れそうな距離に鬼とはいえ、イケメンなのだ。
当然恥ずかしさからどんどん体温が上昇した。
「さ~ん、生きてますかィ?」
『!』
バズーカを担ぎながら近寄ってくるが沖田が見えるなり、慌てて俯いた。赤面している顔が見えない様に。
「なに土方ごときで顔赤くしてんでさァ」
それでも鋭い沖田からの指摘。頭の上から不機嫌な声が降ってきた。
『ひ、土方さん…苦しい、です』
「!!…わ、悪い」
控えめに伝えれば腕を解いた彼も耳まで真っ赤にして。
「土方までなに赤くなってんでィ。殺すぞ」
「ああああ、赤くなんてねぇーよ!!!」
はこの周りの人間は色々心臓が持たないと、改めて思った。
主に顔面的な意味で。