第1章 夢で会ったキミへ
徐々に私から遠ざかるふわふわの綿菓子の様な銀色の彼。
──「?」
行ってしまう…彼が。
──「おーい、置いてくぞー」
やだ
置いていかないでッ
私を…一人にしないでッ !!
気づいた時には駆け出していた。
後ろからの名を叫ぶ沖田の声を振り切って、遠く離れた銀色を追いかける。
どうしても彼に会いたかった。
名前を呼んで欲しかった。
この感情の正体がわからないまま、ただ銀色の彼を追いかける。
走って…走って…走って…
出遅れた筈のはどんどん隊士達を追い抜く。
先頭を走っている隊士を追い越し、誰よりも速く銀色の彼が走る場所まで追いついた。
まだ少し遠いい彼の背中
前より広くなった背中
懐かしく感じる、焦がれた姿。
私はこんなにも彼に
──…会いたかった。
『まって…ぎっ』
喉の奥につっかえる言葉が今にも出てかる。
視界がぼんやり滲んで、足がもつれて転びそうになるけど、必死に置いていかれないように足を動かした。
『いかッ、ないで……
____銀時ッッッッ!!』
目一杯聞こえるように、腹の底から銀時の名を叫んだ。廊下中に響き渡る澄んだの声。
「───ッッ!?」
忘れられない声
聴き間違えるはずの無い声
銀時の足が地面に強く縫い付けられ
スローモーションのように、ゆっくりと振り返る
紅色の瞳と、本紫の瞳が
絡み合った。