第2章 柱合会議
産屋敷邸の一室に深聡と産屋敷がいた。
「お時間いただきありがとうございます。私から鬼殺隊へ1つ提供させていただきます。なので妹についてお願いしたいことがございます。」
「千聡殿は良かったのかな?」
「これは、私の独断ですので…。」
一方縁側のある一室
千聡と柱たちが静かに座っていた。
「…………。」
千聡はただじっと待っている。
その様子を柱たちは、千聡の方を向いたり顔に出さないものの伺っていた。
「……先程の舞は……すごかった。」
「「「!!」」」
この静寂を破ったのは、いつもだんまりを決め込んで空気の読めない義勇であった。
そのことに他の柱たちは驚く。
「姉様の舞は一族で1番素晴らしいと聞いております。」
義勇が深聡を褒めたことに千聡は自分のことの様に嬉しそうに話す。
「聞いているって…アンタも派手に見てたんじゃねぇのか?」
義勇の賞賛を皮切りにここぞとばかりに宇髄が話に入ってきた。
「私は姉様の舞の効果を受けることができません。一族同士ではダメな様です。なので、姉様の舞は人伝にしか聞いた事が無いのです。」
千聡は少し残念そうに言う。
「そういえば、千聡さんはあまり目が良く無いのよね?」
カナエが千聡の側により千聡の手を両手で包み込む。
「はい。」
「私これでも医学を学んでいるの。よければ、千聡さんの眼の状態を見させてくれないかしら?」
「そりゃ派手にいい案だ!一発で治っちまうかもしれねぇぜ!」
カナエの提案に宇髄も賛同する。
「ありがとうございます。しかし、お気持ちだけいただいておきます。」
「遠慮しなくてもいいのよ!すぐに終わるし痛くもないわ。」
カナエが千聡ににじり寄る。
「あ、あの…」