第2章 柱合会議
「祈祷?」
「我が一族が行う祈祷は邪を払い怪我から遠ざける効果と限界はありますが、怪我を治す効果があります。…実際に体験いただいた方が分かりやすいと思います。都合が悪くなければ今から行わせていただいてもよろしいですか?」
「……是非お願いするよ。」
お館様から快い返事がかえってくる。
「では、お庭をお借りしてもよろしいですか?」
「あぁ。私の子どもたち座敷に上がっておいで。」
お館様の声に柱たちは座敷の方に上がってくる。
その間に深聡は祈祷の準備を始める。
「産屋敷様。可能であればご家族の方をお呼びいただけますか?」
静かに座していた千聡がお館様に話しかけた。
「そうだね。貴重な体験だから皆を呼ぶとしよう。」
あまねと5つ子がお館様の側にやって来た。
お館様と千聡の間に柱たちが座り庭の方は向く。