第2章 柱合会議
しばらくして産屋敷邸に着いた一行は門を潜った。
義勇と実弥は姉妹を下ろし、姉妹も目隠しを外したタイミングで屋敷の中から声が掛かった。
「冨岡様。」
「不死川様。」
「ひなき様。にちか様。」
深聡と千聡が声の方に振り返ると、そこにはひなき、にちかと呼ばれる同じ顔をした少女が立っていた。
「そちらの女性たちが生存者の方がたでしょうか?」
にちかが尋ねる。
「仰る通りです。」
「お館様より言伝です。生存者の方々と柱合会議の前にお話しされたいとのことです。」
「お二方は屋敷の中へ、冨岡様、不死川様は庭にお回りください。他の柱の方々はすでに集まっておいでです。」
「かしこまりました。」
「冨岡様。ここまで安全に運んでいただきありがとうございました。」
「不死川様。ありがとうございました。」
深聡と千聡は各々に礼をいうと、手を取りあいひなき、にちかの誘導の元屋敷内に入っていった。